お知らせ

「通院中の患者さんへ」 更新しました

「慶応大学歯学部」の衝撃

「慶應大学歯学部」の衝撃

  東京歯科大学が慶応大学に吸収されるということが発表されました。東京歯科大学は私立歯科大学の圧倒的にトップにある単科大学です。歴史があり、学生の質も高く、大学の経営状態もよく、全く問題のない大学です。

 なぜその東京歯科大学が「慶応大学」との統合(実質は吸収)を決めたのでしょうか。

 それは、歯科界全体の凋落に対する危機感以外に理由が考えられません。

 東京歯科は現在のところは質のよい学生を集めていますが、北海道医療大学の歯学部は偏差値が35となってしまっています。奥羽歯科大学では偏差値がなくなりBF:border freeという状態になり、もう普通のレベルの若者が歯科界に集まらなくなってしまっています。歯科界に魅力がないということです。

 このような事態になっても歯科医師会も厚労省も危機感はないようです。東京歯科大学の経営陣は、そんななんの手も打たない、打てない歯科界を見切ったのではないでしょうか。

歯科界の凋落は、結局は患者さんの不利益になります。私たちの勉強会ではこの危機的な状況をさまざまなかたちで訴えています。