このページは、治療費について患者さんに知っておいていただきたいことをまとめたものです。少し長くなりますが、当院が「自分に合うかどうか」を判断する材料にしてください。
はじまりは小さい虫歯で、治したにも関わらず自分の歯と詰め物の隙間から再び虫歯になり(二次カリエス)、また治療して大きく被せて、また虫歯になり、今度は神経を取り、というような道をたどっている患者さんを、私はこの20年で数多く見てきました。
当院がめざしているのは、この流れ、つまり治療の繰り返しを止めることです。削る・抜く・埋めることを最小限にし、できるだけ神経を残すことは当然考えなければなりません。そのうえで現代の標準的な歯科医療を行うことで治療の繰り返しを防ぐことがかなりのところまでできます。(ただし、成功率は100%ではありません)
当院の20年間の実際の治療成績(再治療率など)は、トップページ「なぜ繰り返すのか」で途中経過を公開しています。あわせてご覧ください。
日本の保険制度は、誰もが費用の心配なく一定水準の治療を受けられる優れた仕組みです。しかし、一般内科や外科といった医科とは違い、歯科の場合は標準的な歯科医療と健康保険で認められている歯科医療とは全く異なります。
保険診療では使える材料・方法・かけられる時間に決まりがあります。そのため、長く保たせるために本当はこうしたいという処置が保険の範囲では選べない場面があります。その結果が、数年後の再治療や抜歯という形であらわれることがあります。
つまり「保険でできること」と「その歯を長く残すために必要なこと」は、残念ながら必ずしも一致しません。当院では、保険で十分に対応できる場合は保険で行いますが、それでは長持ちが見込めないと考えるとき、保険外の選択肢もあわせてご説明します。
その歯にとって本当に必要かどうかを基準に、選択肢を整理してお伝えします。
保険で進めるか、費用がかかっても長く残せる方法を選ぶか。私たちは情報と考えをお伝えしますが、決めるのは患者さんご自身です。
率直に申し上げます。
次のような方には、当院はお役に立てると思います ―
同じ歯の治療を繰り返したくない方。できるだけ自分の歯を残したい方。必要なものには必要な費用がかかる、と理解していただける方。治療が終わった後も、その健康な状態を保ちたいと考える方。
一方で、安く・早く・近いところで済ませたい、という事を最優先で考えている方には、当院は向いていないかもしれません。当院は、お一人おひとりに時間をかけて説明し治療するため予約制をとっており、必要に応じて保険外の選択肢もご提案します。その点をご理解いただける方に来ていただきたいと考えています。
ご自身の歯について、削る・抜く・神経を取ると言われて迷っている方、何度も同じところを治療している方は、一度ご相談ください。まずは現状を一緒に確認するところから始めます。